前回、副業を大きくする3つの軸のひとつとして「継続案件」を挙げました。今回は、単発の「タスク」を継続的な関係に変えていくために、具体的に何が必要になるのかを整理します。
タスク形式とプロジェクト形式の違い
クラウドワークスなどのプラットフォームには、大きく分けて2つの案件形式があります。
- タスク形式:発注者との直接のやり取りがほとんどなく、決められた作業を提出して終わる、単発向けの形式。実践ログで扱ってきた案件はこちらです。
- プロジェクト形式:発注者と個別にやり取りをしながら進める、継続や大型案件向けの形式。
タスク形式は始めやすい反面、そもそも「継続」という概念があまりない仕組みです。単発の作業を収入源に育てていくには、どこかでプロジェクト形式や、発注者との直接契約に近い関係へ移っていく必要があります。
継続を生む要素
継続案件につながりやすくなる要素として、次のようなものが挙げられます。
- 納期を守る:当たり前のようですが、継続依頼が発生する最低条件です。
- 指示以上のことをやりすぎない、かつ抜け漏れがない:発注者が求めている範囲を正確に理解し、過不足なく仕上げる。
- やり取りのレスポンスが早く、分かりやすい:発注者にとって「また頼みやすい相手」かどうかは、成果物の質だけでなく、コミュニケーションのしやすさにも左右されます。
- 実績・評価を積み上げる:プラットフォームの評価機能やレビューは、次の発注者があなたを選ぶ判断材料になります。
タスク形式から抜け出すタイミング
すべてのタスク案件がプロジェクト化するわけではありません。多くのタスクは、そもそも1回限りの調査やアンケートを目的としており、継続を前提にしていません。継続を狙うなら、最初からプロジェクト形式やコンペ形式、あるいは自分の得意分野を明示したプロフィール・提案文を用意して、直接指名で依頼が来るような立ち位置を作っていくことが必要になります。
これは、単発のタスクを1件こなすことに比べると、時間もかかりますし、すぐに結果が出るものでもありません。ただし、実践ログでこれから実際にプロジェクト形式の案件に挑戦した際には、その過程も含めてそのまま検証・公開していく予定です。
プラットフォームの規約には注意する
継続的な関係を築けたとしても、プラットフォームを経由せずに直接契約に切り替えることは、多くのクラウドソーシングサービスの規約で禁止されています(プラットフォーム外取引の禁止条項)。継続案件を育てる際は、規約の範囲内で進めることが前提になります。
まとめ
単発のタスクを継続案件に変えていくには、納期・品質・コミュニケーションといった基本的な信頼の積み重ねに加えて、タスク形式からプロジェクト形式へ意識的に移っていくことが必要です。すぐに結果が出るものではありませんが、これが「収入源」として育っていくための重要な分岐点になります。次回は、単価が上がる条件を、実践ログの実測データを振り返りながらもう一段掘り下げます。