ここまで、単発の作業と収入源の違い、収入源を分散する考え方を整理してきました。今回は本題である「副業を大きくする」ために、実際に何を意識すればいいのかを、3つの軸に分けて整理します。
軸1:単価
まず分かりやすいのが単価です。実践ログでは、クラウドワークスのタスク形式で2つの案件を実際に受注し、時給換算を出しました。
同じ「タスク」形式でも、25倍の差がありました。この差を生んだ最大の要因は、応募条件でした。第2回の案件は「BtoB向け自社製品のマーケティングや営業に関する意思決定・実務に携わっていること」という条件があり、誰でも回答できる案件ではありませんでした。条件を満たせる人が限られる案件ほど、発注者側の予算設定も高くなりやすい、というのが実測から見えた傾向です。
軸2:再現性
単価が高い案件を1回だけ引き当てても、それが「まぐれ」で終わってしまっては収入源にはなりません。重要なのは、同じような条件の案件をまた見つけて受注できるかどうかです。
再現性を高めるには、自分が対応できる「条件」を把握しておくことが役立ちます。たとえば、本業での経験・スキル・保有資格などと結びついた案件は、他の副業希望者と差別化しやすく、かつ自分にとっては再現しやすい強みになります。逆に、誰でも応募できる案件ばかりを探していると、単価も上がりにくく、再現性も自分の努力とは関係のない「運」に左右されやすくなります。
軸3:継続案件
3つ目は、単発の「タスク」から、継続的な「プロジェクト」形式の関係に発展できるかどうかです。1件ごとに新しい発注者を探す状態がずっと続くと、案件探し自体にも時間がかかり、収入も安定しません。同じ発注者から繰り返し依頼をもらえる関係を作れると、案件探しのコストが減り、収入の見通しも立てやすくなります。
継続案件に発展させる具体的な方法については、次回もう少し詳しく扱います。
3つの軸は相互に関係している
単価・再現性・継続案件は、それぞれ独立した話ではありません。応募条件が絞られた案件(単価が高い)は、自分の強みと結びついていることが多く(再現性が高い)、実績を積むことで発注者からの信頼にもつながり(継続案件になりやすい)、という形でつながっています。逆に言えば、単価の低い誰でもできる案件ばかりをこなしていても、この3つの軸はどれも伸びにくい、ということでもあります。
まとめ
副業を大きくしていく人は、単に作業量を増やしているのではなく、単価・再現性・継続案件という3つの軸を意識して、案件の選び方や関わり方を変えていく傾向があります。次回は、単発の案件を継続案件に変えていくために、具体的に何が必要になるのかを整理します。